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2025年 8月 7日 過去問の分析はできていますか?

夏休みも折り返しを迎えましたが、皆さんいかがお過ごしでしょうか。担任助手の中村創詩です。

どうしても気が緩みがちなこの時期ですが、ここで無駄にしてしまった1分1秒は後に何倍もの後悔となって自己に還元されてしまいます。
反対に、ここで妥協無く本気で頑張れた人は勝機が見えてきます。

今一度、気を引き締めていきましょう!!


○今回のテーマ
さて、説教くさくなってしまいましたが、今回のテーマは「過去問の分析はできていますか?」です。

過去問演習は共通テスト・二次私大ともに着々と進めていると思いますが、ただ何も考えずに解き進めるだけではせっかくの過去問演習の効果が半減してしまいます。
大事なのは、手段と目的を見誤らないこと。過去問演習というのは志望校に合格する=入試本番で合格点をとるための手段であって、解くこと自体が目的化してしまっては本末転倒です。

解くこと(10年分達成!)が目的になってしまっていた人は、改めて自分の取り組み方を省みましょう。ここで、手段としての過去問演習の効果を最大化するために必要になってくるのが「分析」です。


○そもそも分析とは?

では、ここでいう分析とは何なのか。
平易に言い換えるなら、「考えること」です。自分が志望校に合格するためには、合格点に達するまで得点をあげるには、何が必要で、何が足りないのか、それを考え抜くことが分析をするということです。

具体的には、

・大問〇(What)が□□□□(Why)という原因で上手く解けなかったから、次回解く際には△△(How)を意識して解くようにしよう。
・○○の範囲(What)が基礎理解から怪しかったから、◇◇という教材(What)に△△(いつまでにどれくらいHow)取り組もう。

といった具合に、思考を整理しましょう。ただしこれはあくまで一例であり、単にこの型に当てはめて考えればよいという訳ではありません。

むしろ、そういった方法論に囚われたやり方では思考停止に陥ってしまい、機械的にルーティーン化された作業を繰り返すだけの、「考えている風」という最も望ましくない状態になってしまいます。

よくあるのが、
・○○ができなかったから○○を頑張る
・もっとたくさん解いて慣れる
といった安易にわかりやすい結論に飛びついてしまうパターンです。

大切なのは、「自分の頭をよく回すこと」。答えは考え抜いた先にしかありません。頭を使うことはどうしても負荷がかかるし、本能的になるべくパターン化してしまいたくなるものではありますが、そこを踏ん張って頭を使うことができたかどうかが、最終的に結果を分けることになります。

何が必要で何が足りないのか、自分の頭でよく考えて、答えを出しましょう。

 

○過去問分析のポイント

さて、前項で考えるという話を書きましたが、では何を考えるのか。それが過去問分析をしていく際のポイントになります。私の考えでは、以下の二つをしっかりと捕捉することが効果的な分析をするために必要不可欠な要素です。一緒に見ていきましょう。

1.  具体化/言語化

第一に、具体化するということ。

分からない、できないという状況を、具体的に表すというというのが分析の第一歩です。

過去問をといて、できなかったという状況があったとき、それは抽象の状態です。抽象の状態では、現状を正しく認識できていません。具体的に、「ここが出来ない・こう出来ない」と言語化することが非常に大事です。言語化(具体化)されていないということは、分析できていないに等しいです。必ず、分析した内容について、明確に言い表せるようにしましょう。

この抽象→具体のプロセスこそが過去問を分析するということです。このプロセスを経ることで次の実行/改善に移ることが出来ます。

2. 実行/改善

過去問を解き終わった時の抽象的な状態を、具体化することができた次には、実際に行動に移すという段階があります。ここが非常に重要です。分析をしただけで何も行動に変化が無ければ、それは分析をした意味がありません。

その具体的に明文化した内容を元に、改善策や勉強計画を立てて、それを実際に行動に反映することまで必ずセットで行いましょう。

この、行動に変化をもたらすという部分が抜けてしまっている人が非常に多いです。必ず、分析と行動は付随して行われるようにしましょう!

 

○最後に

平塚校では、この過去問分析をサポートするツールとして、「過去問分析シート」を用意しています。

ぜひ活用しつつも、「自分の頭で考え、実行する」という癖をつけていきましょう!

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